介護しない人ほど金は出さぬが口は出す!相続は手を出してくる

法律で「子供たちはみんな同じ相続割合」と決まっています。それ以外は遺言書か相続人全員の話し合いしかない

亡き夫から相続した遺産だから交流のない前夫の子供より再婚相手との子供に遺産を相続させたい妻

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法律では前夫の子供であっても再婚相手との子供であっても平等な相続権である

 法律はえてして個々の状況にそぐわないことって結構多いんです。

こんな場合はどうでしょう?

再婚した場合
再婚相手の夫が亡くなった場合、妻の法定相続分は1/2もあります。
そしてその妻が亡くなった場合を考えてみましょう。
その妻に前夫との子供がいたら、妻が亡くなった時の遺産相続は

亡くなった夫はいっさい血縁関係のない前夫との子供が法定相続人になります

では実際の相談例をお聴きください

 

法定相続割合以外で相続させたければ遺言書しかありません。

遺言書が無ければ、原則法定相続分が優先されます。

いくら介護したとか?親の面倒をみてきた?とか主張しても、争いにまで発展したら家庭裁判所は法定相続割合い近い審判を下すことが多いように思います。

 

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だから、それが嫌なら遺言書を書くしかありません。

でも、遺言書を書いても100%安心できません。

 

それは遺留分という最低限保証された相続する権利が相続人にはあるから

この遺留分という権利
相続を知ってから1年間
相続開始から10年間
行使しないと消滅します。

でも、反対にその間は
「いつ遺留分が行使されるかわからない?」
という宙ぶらりんな状態になります。

その間は遺産に手をつけることもちょっと危険が出てきますよね?

せっかく遺産相続したのに使うこともできない?
そんな状態はけっこう辛いものです。

 

ここに不動産が絡めば話はさらにややこしくなる?

不動産を売却したり、登記名義を変えるには相続人全員の合意了承が必要です。
だれかひとりでも異議を唱えればできません。(ここ重要!)

また、遺留分の行使に備えておくといっても
不動産の評価ってメチャクチャ難しいのです。
なぜなら、たいてい時価相場を基準に考えるからです。
でも、この時価相場は実際に売ってみないとわかりません。

だから、そんなうやむやなことを避けて
早いめに親の土地建物なんかの不動産は売却してお金に換えておけばいいのでは?
とお勧めしているんです。

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不動産の評価はわかりずらいのです。
でも、お金なら遺留分行使に備える準備もはっきりとわかるのですから、それ以外は遺産を使うことも可能ですからね。

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親が人生最期に食べたい物って知ってます?後悔しない為にさりげなく訊ねておこう

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長い闘病生活の最期に親に食べさせてあげたいものってなに?

意外と離れて暮していると、
『親父の食べたいものって何だっけ?』
とわからないものです。

でも、最後の親孝行として
食べたい物を食べさせてあげたい?
と思うものですよね?

 

きちんと聞いておきませんか?親の好物 食べたいものを

ぼくは時々エンディングノートの書き方のセミナーもしています。

 

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そこでは遺産や介護のことも書くものなんですが
人生最期に食べたい物
も書いておくべきじゃないかな?
なんて思っています。

そんな「食べたいものなんてわざわざ書いておくほどのものなのか?」
とお叱りを受けるか知れませんが
子供にとってはそれも大きな悩みや後悔を産むものかもしれませんからね

 

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あなた?あなたのお父さんやお母さんの人生最期の晩餐にはなにが食べたい?

ボクはやっぱりカルビスープ(ちょっと辛目でお願いします)がいいです。
亡き母と最後に食事したのがこれでしたんで・・・・
(退院してその足で「食べたい」といっていたんで行きつけの焼肉屋さんに直行した思い出があります)

親子の縁を切る難しさ「おまえの世話にはならん!この家(同居・二世帯)は売ってひとりで生きていく」と暴言を言う母と熟年離婚した父

長年DV(家庭内暴力)してきた父と母が熟年離婚したが、その父との親子関係が難しい

私も少し複雑な家庭環境(父も母も再婚で互いに前夫・前妻との子供あり)に産まれたので、こんないお気持ちすごくわかるんですね。

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親子の縁は切れそうで切れない・・・?

『おまえの世話にはならん!」
と暴言を吐く熟年離婚した父親の言葉は強がり?とも言えるかも知れません。
だって、いずれ子供の世話にならない時期がくることは確実だからです。
でも、その時に素直に親の介護や面倒をみることができる気持ちに子供がなれるか?
となると、やっぱり『昔のことは水に流して親子仲良くやっていこう』
という悟りの境地には正直 なかなかなれないものです。

 

 

親が高齢になった時に、今までの親子関係が清算される?

「親の面倒もみない親不孝の子供だ!」となにもしらないほかの人たちや親戚などから後ろ指や陰口を叩かれるかもしれません。
でも、そんなことを恐れていては自分の人生さえむちゃくちゃにされてしまうこともあります。

いつか?
いつか?
いつか親子関係の清算をするときがくることも覚悟しなければいけません。

僕自身は
「無理をするといつか心が折れます
  だから正々堂々と親不孝な子供になりましょう!
 でも、そのためにはきちんと親子・兄弟姉妹でしっかりと話し合いが必要なんです!」
とお話しすることもあります。

ろくでもない子供もいれば、ろくでもない親もいる

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すべて因果応報?というとお叱りを受けるかもしませんが
たくさんのもめた親子関係に仕事柄よく遭遇するのですが
世の中の常識ではあてはまらない親子関係もたくさんあるんですね・・・

親は親の人生があり、子供は子供の人生がある

確かに「なんでも遠慮なく言い合える」のが親子の良いところです。
でも、互いに限度の超えたところまで踏み込んでしまうと親子関係の修復ってメチャクチャ難しいです。
これは私みたいな外部の者がとやかくいっても無理なものは無理なんですね・・・

 

たくさんの親にむちゃくちゃ振り回されてみも心もれる子供さんたちを見てきて
薄情な子供になってもいいんじゃないかな?
と少し思うのはいけないですかね?

権利と義務をはきちがえないで!長男の兄にたくさん相続させる親のえこひいきを怒る妹

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親の財産を親がどうしようが親の勝手なんですね

『法律ではこどもはみんな平等に相続できる権利があるじゃない!』
とお怒りになるお気持ちはわかるのですが、
親の財産 将来子供たちに相続させるのはわかっていても
どの子供に?どれを?いくら?
それを決めるのは親しかできないんです。

ただ、親がそれを決めていないと法律上の法定相続割合が優先されますがね。

相続で親のえこひいきをいかる妹

やっぱり昔の親は長男を優先

昔の家督相続の考え方をいまだに持っている高齢の親もたくさんいらっしゃいます。
でも、そんな高齢の親は
長男には大きな期待と義務を持っているものです。

長男には家を守っていくことや親の老後・介護をみることなど
その期待が裏切られた時
親は怒りを持つでしょう。

今からでも大丈夫です!
しっかりゴマをすってもいいじゃないですか!

『そんなお金目的みたいなことできないわ!』なんて言わずに
いいじゃないですか!お金目的で親にゴマをすったって!

そんな見えすいたゴマすりであっても、高齢の親にとっては
自分がチヤホヤされることってなにより嬉しいんですからね!

あなたの親の家に住宅ローンの抵当権は?年金減額・再就職不可能で老後破産の可能性も?

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親が持ち家だから安心だなんて考えないで!

持ち家は持ち家でも住宅ローンの抵当権がしっかりついていませんか?

これからの
年金減額
定年退職後の再就職の難しさ

そんなことを考えると不安が残ります。

住宅ローン完済時の年齢は80歳?

銀行の住宅ローンは80歳まで組むことが可能です。

でも、60歳で定年
うまく再就職できても働けるのは5年か10年

そんな状況でずっと住宅ローンを支払い続けることができるか?
少し心配ですね。

 

NHKで老後破産と住宅ローンが特集されていました。

 

 

一度、しっかりと親の家のこともしっかりと考えてあげてくださいね。

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おひとりさまを介護する時は相続人をまず調べておかないと後で遺産隠しを疑われます

おひとりさまといっても相続人がいないわけではない

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おひとりさまって天涯孤独?とは限らないんです。

意外といろんな事情(離婚・死別・兄弟姉妹との断絶etc)なんかで
たとえおひとりさまであっても相続人がいないわけではないこともあるのです。

 

おひとりさまを介護してきたのに遺産隠しを疑われた

なにかの縁でおひとりさまの介護や老後の面倒をみてあげることもあるかもしれません。それはそれはきっとそのおひとりさまも感謝していることでしょう。
まさに遠くの親戚よりも近くの他人ですよね?

でも、せっかくそんな親切心で介護や老後の面倒をみてあげても
もしそのおひとりさまが亡くなった時に思わぬ相続人が現れて遺産隠しを疑われることもあるんです。

現実にそんな実例をお聴きください。

 

 

やっぱり、おひとりさまには後見人や遺言書は必要だと思います

縁起でもない?なんて言われるかとも思いますが
亡くなった後っていろいろな手続きや面倒なこともたくさん出てくるんです。

そんなとき後見人を選んでいなかったり遺言書が無いとなかなか後の処理ってできないんですね。

 

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「わしのことはほっといて!いざとなったらどこぞの老人ホームにでも入るさかいに!」という親にぜひ観てもらいたいものがある

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子供がせっかく親の老後を考えて提案しても。一番の障壁は親がその気にならないことだ!

離れて暮らす高齢の親
いつなにかあってもおかしくない・・・

そんな親にこれからのことを相談すると
『うちのことはほっといてぇ! あんたら子供の世話にはなりません!
 いざとなったらどこぞの老人ホームでも 入りますさかいに!ご心配なく!』
と悪態をつかれることもあります。

 

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でも、その『どこぞの老人ホーム』ってどこなんでしょうか?

これだけ老人が増えてきている現代において、老人ホームって気軽に入れるこ所ではないんですね。
そりゃあ毎月何十万円ものお金を老人ホームに支払えるのなら至れり尽くせりの待遇を受けることもできますが、そんなお金は普通の家庭にはありません。

 

入りたくても入れない?老人ホームの現実をテーマにしたニュース番組がありました

 親の老後・介護の現実を知って欲しいのでご紹介します。

平均寿命が伸びれば伸びるほど介護が必要な期間もどんどん長くなるんです。

このデータによると
介護が必要な期間は男性は9年 女性は13年

介護しているあなたのほうが介護が必要になっているかもしれません。

 

でも、意外と入居者が少ない高齢者住宅も多いみたいなのですが
この辺も今の不景気やこれからの年金も減らされる可能性もありますからね

でも、こういうところもずっといることはできません
つまり終の棲家ではないということも知っておいてくださいね。

認知症が重くなったりすると退去させられることもありますし、看取りまではみてくれません。

 

 

相談が多いのが80歳代
その次が70歳代
そして90歳代になるとどこでもいいから今日から入れるところを探している

ってよくわかりますね。

日頃、そんな相談ばかり受けている不動産屋の私ですがそんな要介護度の重い方をすぐに引き受けてくれる老人ホームも少ないんです。

そうなると必然的に
家族がみなければいけない介護になるんですね。

もう、あまり時間はないかもしれません。
その話題になるといつも不機嫌になる親でも、避けては通れないのです!